

朽ちた構造物のハサミ
「思い出せる限りでは5歳の時には既に金属に魅了されていた。強さと美しさを兼ね備える、究極の素材だと思っていた」
金属の輝きに熱狂し続ける造形作家、佐藤聖也。彼が日頃、金属に感じている魅力を具現化した本作。
建築物が年月を経て、コンクリートはボロボロになって剥がれ落ちても、その芯にある鋼鉄の支柱は骨のようにいつまでも残り続ける。
「僕はそうして佇む姿に金属の美を感じる。朽ちた構造物のように悠久の時を生きながらえる荘厳さを、作品に与えたい」
傷ひとつない綺麗な新品は、いつまでも使わず大切に保存しておきたくなることが多い。しかし、まるで何十年もの時間を過ごしてきたかのようなこの作品は、むしろ使用され、傷が増えるごとにその誇りを高める。
「使われ、傷つきながらも、鑑賞者とともに長い時間を過ごしていく。それでこそより愛着が湧くというもの。」
日常に溶け込む実用的な美術品を創る。ハサミ作家佐藤聖也の目指す美の形である。
金属の輝きに熱狂し続ける造形作家、佐藤聖也。彼が日頃、金属に感じている魅力を具現化した本作。
建築物が年月を経て、コンクリートはボロボロになって剥がれ落ちても、その芯にある鋼鉄の支柱は骨のようにいつまでも残り続ける。
「僕はそうして佇む姿に金属の美を感じる。朽ちた構造物のように悠久の時を生きながらえる荘厳さを、作品に与えたい」
傷ひとつない綺麗な新品は、いつまでも使わず大切に保存しておきたくなることが多い。しかし、まるで何十年もの時間を過ごしてきたかのようなこの作品は、むしろ使用され、傷が増えるごとにその誇りを高める。
「使われ、傷つきながらも、鑑賞者とともに長い時間を過ごしていく。それでこそより愛着が湧くというもの。」
日常に溶け込む実用的な美術品を創る。ハサミ作家佐藤聖也の目指す美の形である。




