写真、インスタレーションを含むキュレーション、キュレーションを通したソーシャリーエンゲイジドを中心に制作。美術紫水の運営者。
芸術を本来ごく個人的な取り組みであると捉える一方、同時に芸術家は社会的責任を負う存在であると考え、ビジュアルアート制作については理論を完全に切り離しつつ、社会や人々に対しての提供以降のフェーズにおける影響等を考慮し、作品が人々に届いた後の声をフィードバックとして、個人的芸術と社会との接合部であると考えられるキュレーション部分にその影響を適用させている。
キュレーション作品においては直感的なものと理論重視のものとで完全に区別しており、直感的なキュレーションでは《twilight orbs》などインスタレーション要素を取り入れた純粋可視性を尊重している。
その一方、理論重視のキュレーションではソーシャリーエンゲイジドの要素が非常に強く、出展作品の形式やビジュアルは一切問わず、《物々交換できるアート展》のように出展作家の在り方を問う内容を以て現代美術作品としている。このような現代美術としてのキュレーション作品の制作に際しては、仰々しい説明文が無くとも、参加することによって直ちに組み込まれた効果が発揮されるものを作るよう心掛けている。
全ての人間はどうしようもなく各々が今あるようにしか在れないと信じており、そのため全ての人間にはあらゆることに関して何ひとつ責任が無いと考えている。すなわち全ての功績もまた無いも同然と捉えている。また、時間は存在しない、生命と非生命の二項対立は存在しない、主体は存在しない、等の複数の主張を続けており、活動もそれらに基づき行っている。